ようやく認められた、依存症の自分「孤立していたんだ」
そして山口さんは、初めてアルコール専門病院に足を向けました。お酒のことで困ったのだったら、行くのは「内科だろう」と思っていました。
しかし、「アルコール依存で大事なのは精神科」と聞かされたのです。そこで、心がどんどん壊れていき、生きづらくなっている自分に気づかされました。
(山口 達也さん)
「毎日気を失うまで、倒れるまで飲む。これは自傷行為だと思っています。そうしないと一日が終わらないんです」
そして、自助グループとの出会いもありました。曰く「失敗した人たちが集まる場所」。そこで、自分が「アルコール依存症」だと認めることができました。
そのコミュニティは人を助ける。同じ気持ち、同じことをやった人、同じ苦しさを抱えてきた人たちが寄り添う場だったといいます。多くのことを気づかされました。
(山口 達也さん)
「孤独だったんだ、孤立していたんだ。。。それが仲間と出会って、悪さした人、傷つけた人たちが集まる。一瞬外から見たら怖いかもしれないけど、そのコミュニティっていうのは、本当に人を助けるんですよ」
「何度も何度も失敗する、そこで自分を知るってことなんですよね。年齢も性別も文化も違っても、何か同じ苦しみを共有することが、震えるような心を溶かしてくれるんですよね」
なぜ「アルコール依存症」に陥ったのか。。。そこには芸能界に身を置く山口さん自身の「羨み」「恨み」があったといいます。
【第6話】 羨み・恨みが自分を壊した「何でアイツばっかりうまくいくんだ」
【第7話】「見たくなかった過去をもう一度受け入れて」依存症回復への道
【第8話】「苦しいことは全て酒で忘れようとしていた、今は...」
につづく
【第1話】「次、飲んだら誰かを殺します」 “依存症克服”への壮絶な道のり
【第2話】「俺は死ぬまで酒を飲む」仕事の量=仕事の成功の量と考え
【第3話】「パンツ一丁で酒を買いに行った?」目の前に買った記憶のない焼酎
【第4話】 未成年者にわいせつ行為発覚「不祥事で全てをなくした、自業自得です」
【第5話】 2度目の不祥事は飲酒運転事故 初めて言えた「助けてください」














