勝利だけではないはず 子どものスポーツの「結果」
授業を終えた島沢さん。選手たちに考えてもらう、こうした授業のような機会が、もっと部活動の中に必要だという。
「迷っている選手の身になって、一緒に歩んでいく。それがスモールステップになって、その子の本当の力になると思います」
一発学習・恐怖学習に比べ、結果が出るまでに時間はかかるかもしれない。指導者の根気も必要だ。しかしそもそもスポーツで求められる “結果” とは、目の前の勝利ではなく、スポーツをする人々が心身ともに成長することではないだろうか。
小中高校といったカテゴリーごとの勝利や優勝が重視されてきた国内スポーツにおいては、個々人に沿った成長過程がないがしろにされ、上意下達で競技活動が進んできた側面がある。
自分で考え、他者と意見を交わし、目標に向かって試行錯誤を繰り返す。社会で生きていくためにも必要な「コーチアビリティ」を大切にし、個々人を尊重する風土が、スポーツ界に根付いていくことを祈る。(取材・執筆 RBCスポーツキャスター 下地麗子)
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