■バレーボール 全日本選手権大会・決勝 ウルフドッグス名古屋3ー0ヴォレアス北海道(21日、京王アリーナTOKYO)

バレーボールの日本一決定戦、全日本選手権の決勝はウルフドッグス名古屋がセットカウント3ー0でヴォレアス北海道に勝利し、4大会ぶり3度目の優勝。創部以来初の決勝だったヴォレアスは初タイトルに手が届かなかった。

ヴォレアスは24~25のSVリーグでは8勝36敗の最下位、今季も4勝10敗で7位、それでもこの天皇杯では準々決勝で今季SVリーグ首位で昨季の覇者・サントリーサンバーズ大阪を下して勢いに乗った。

クラブ史上初のタイトル、創部以来初の決勝となったヴォレアス、相手は今季SVリーグ4位のウルフドッグスでここまで全てストレート勝ちと好調。第1セットは初タイトルを狙うヴォレアスが6-4とリードするが、WD名古屋は宮浦健人(26)、水町泰杜(24)を中心に攻撃を組み立てて4連続ポイントで流れをつかんだ。

ヴォレアスは10-16と6点差をつけられたが、三好佳介(26)の連続サービスエースなどで23-24と1点差まで詰め寄った。しかし、最後はWD名古屋が粘りを見せて第1セットを奪った。

第2セット、WD名古屋は宮浦中心の攻撃を展開、セッターの深津英臣(35)とのコンビネーションも良く、ヴォレアスが流れをつかみそうになると宮浦で流れを切っていた。宮浦は第2セットで8得点、WD名古屋が第2セットも連取した。

第3セットは宮浦に加えて、水町と攻撃に厚さを加えた。SVリーグファン投票でオポジット1位、アウトサイドヒッター1位の2人の攻撃をヴォレアスはなかなか止められなかった。

20-20からのラリーではお互い意地と意地のぶつかり合い、最後はWD名古屋の宮浦が決めてガッツポーズ、観客を盛り上げた。粘るヴォレアスを振り切り25-23でWD名古屋がストレート勝ち、4大会ぶり3度目の優勝、しかも、今大会オールストレート勝ちの完全制覇となった。