「ハンセン病 家族たちの物語」
「ご紹介したい本があります。『ハンセン病 家族たちの物語』という世織書房の書籍で、研究者の黒坂愛衣さんがハンセン病元患者の家族に10年以上の時間をかけて聞き取りをした中から12の人生被害をまとめたものです。
黒坂さん曰く、皆さんに聞き取りはするんだけれども、こうやって本にまでしていいと言ってくれたのは結局この12人だった、ということなんですね。被害を語る、そして原告になるというのは大変勇気がいることだった、ということなんです。
身内にも隠して原告になった方もいらっしゃいましたし、原告になったことで家族にハンセン病の患者がいるということが知られて、離婚に追い込まれたというような話もありました。これがつい最近のことなんですよね、本当に」
約90年続いた強制隔離政策がもたらした差別偏見が、いかに根深いものだったかということが、ハンセン病家族訴訟の裁判で明るみになりました。
(※この記事は全4回のうち第3回です)
【第4回】「親族にハンセン病だったという人がいるといじめられてしまう」拒否感、嫌悪感が今も社会に残り続けている
【第1回】「一族のために死んでくれ」母親が子どもに泣いて頼んだ 「ハンセン病」の過酷な差別・偏見「負の歴史」を伝えたい
【第2回】「皮膚がえぐられて、人体実験された」ハンセン病「発病予備軍」として健康な子どもたちが注射されていた














