■全日本フィギュアスケート選手権 2日目(20日、東京・代々木第一体育館)
ペアのショートプログラム(SP)が行われ、“りくりゅう”こと三浦璃来(24)、木原龍一(33)組(木下グループ)が84.91点の首位スタートを切った。
大歓声の中、登場した三浦&木原は、冒頭の3回転のツイストリフトをダイナミックに決めると、3回転のトウループを鮮やかに着氷。スピードに乗り、高さのあるリフトで得点を重ねていくと、3回転のスロージャンプもこらえながら降りた。終盤は息の合ったステップとスピンで観客を沸かせ、演技を終えると大きな歓声が響き渡った。
ほぼノーミスの会心の演技だったが、演技後には三浦が涙。本番前の6分間練習で三浦が左肩を脱臼してしまったと明かし、「心臓が止まるかと思いました」と相方の木原も不安を抱えながらのショートに。
三浦は「腕がずっと不安定な状態だったので、(演技後は)外れなくてよかったという涙。今日はトレーナーさんもいらっしゃるので、明日に向けてきちんと調整していきたい」とフリーに向けて意気込み、木原も「悪化せずに良かった」と口にし、ひとまず安堵したようだ。
ミラノ・コルティナ五輪のペアの出場枠は「2」。最終滑走の“ゆなすみ”こと長岡柚奈(20)&森口澄士(23)組(木下アカデミー)が72.91点、初の五輪代表入りへ前進した。
【ペアSP結果】
1)三浦璃来 / 木原龍一 84.91点
2)長岡柚奈 / 森口澄士 72.91点
3)籠谷歩未 / 本田ルーカス剛史 48.33点














