政策金利0.75%に引き上げ「より物価高が家計を圧迫する可能性」
物価高と円安に危機感を強めた、“物価の番人”である日銀・植田総裁は…

日本銀行 植田和男 総裁(12月19日午後3時半ごろ)
「金融緩和の度合いを調整することが適切であると判断しました」
預金金利などの基準となる短期金利を0.5%から0.75%に引き上げました。1995年以来30年ぶりの高い水準です。
日本銀行 植田 総裁
「経済・物価情勢の改善に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えています」
利上げで円安が止まるとの期待もありましたが、会見を見た市場関係者は「引き締めにはまだまだ及び腰。あまりやる気が感じられなかった」と分析。

次の利上げのペースに関する積極的なメッセージがなかったことで、一時、1ドル=157円台半ばまで円安が進行しました。
気になる円安物価高は今後どうなるのでしょうか。

23ジャーナリスト 片山薫(経済担当)
「円安によるインフレが4年も続いているが、そのわりには『日銀は利上げに慎重だな』という風に見られ、より円安が進んで、より物価高が家計を圧迫する可能性が出てきているなと感じる」














