■全日本フィギュアスケート選手権 1日目(19日、東京・代々木第一体育館)
坂本花織(25、シスメックス)がショートプログラム(SP)で79.43点をマークし、最後の全日本で首位スタートを切った。
演技後のインタビューでは「自信を持って滑れたので、何か珍しく試合が楽しかったです」と納得の演技となったようだ。
続けて「ショートが終わって、楽しかったって思ったんですけど、また明後日のことを考えるとやっぱり不安はまだまだ残ってるので。もうあとはやり切るしかないし、自分を信じてあげることしかできない。そこは本当に裏切らないように頑張りたい」と全日本5連覇、五輪代表内定に向け、気持ちを引き締めた。
また、中野コーチとの演技前のやり取りを聞かれると「送り出される直前のときに、『もうこれで最後の全日本だからね、カオリらしい演技をしてきなさい』と言われて。ちょっとグッときそうになり、演技の前にちょっと泣きそうになったんですけど、泣いたら息上がるから押さえました」と緊張感漂うエピソードも。
その重圧のかかる中、最後の全日本のショートでは、ジャンプでも大きく崩れることなく、スピン、ステップは全てレベル4の貫禄の演技。一番の見せ場だと語る終盤のステップの出来について「なんか試合ですごくいい気分でやってるときは曲がすごくゆっくり聞こえるんですけど、今日はそれがあって、表情だったり、ジャッジさんへのアピールだったりというのを細かく考えながら滑ることができた。今までになく気持ちに余裕があった見せ場だったなと思いました」と振り返り、自身の評価として「今日のステップは100点だと思います」と手ごたえを感じたパフォーマンスとなった。
【女子シングルSP結果】
1)坂本花織 79.43点
2)島田麻央 79.33点
3)中井亜美 77.50点
4)千葉百音 74.60点
5)岡万佑子 73.20点
6)渡辺倫果 71.36点














