朝鮮学校への高校無償化適用を求める集会「金曜行動」が600回目を迎え、朝鮮学校の生徒など1000人以上が参加しました。

「日本政府は朝鮮高校に通う学生たちに無償化を適用せよ!」
「適用せよ!」

文部科学省前で抗議の声を上げたのは、朝鮮学校の大学生や高校生、そして、その保護者や教職員らです。

高校無償化の制度から朝鮮学校が除外され続けていることに抗議するため、毎週金曜日に「金曜行動」と呼ばれる集会を行っています。

2013年から続くこの集会が600回目を迎えたきょうは、1000人を超える人々が参加しました。

自分の子どもが朝鮮学校に通う母親は、高校無償化から除外されている現状は、「制度的な見えない差別だ」としたうえで、改めて高校無償化の拡大を求めました。

高校無償化をめぐっては、日本政府は、朝鮮学校が文科省の定める無償化制度の要件を満たしていないとしていて、「拉致問題に進展がないことや朝鮮総連との密接な関係が疑われる」などと説明し、制度の対象から除外しています。

朝鮮学校側はこれまでに無償化の対象から除外することは違法だとして、国を訴えていましたが、いずれも敗訴しています。

きょうの集会には、朝鮮学校に対する公的助成の実現をめざす国会議員の会の議員らも参加。主催団体は、今後それらの議員と連携しながら、引き続き高校無償化を求めていくとしています。