“ミュージカルへの敬意”が生む説得力
『不適切にもほどがある!』では、毎話さまざまなミュージカルシーンが入っていた。作品の大きな特徴の1つだが、こうしたシーンを成立させるためには、音楽面でも細やかな準備が必要になる。
MAYUKOさんは、ミュージカルへの思い入れが強いからこそ、1つ1つの楽曲に“作品としての説得力”を持たせたいと考えていたという。
「ミュージカルって、歌が始まる瞬間にキャラクターの気持ちが一気に開くようなところがありますよね。このドラマのミュージカルシーンも、その流れが自然に伝わるようにしたいと思っていました」。
決して特別に構えたわけではなく、あくまで“ジャンルとして大切にしたい”という姿勢だ。
その丁寧なアプローチは出演者にも伝わった。
歌が物語の一部としてスムーズに流れるように。ミュージカルへの敬意を込めて音を配置したことで、ドラマ全体の空気にも自然に深みが生まれた。














