母親とともに来日したタイ国籍の当時12歳の少女が東京のマッサージ店で違法に働かされていた事件で、タイ警察の幹部は、台湾で拘束されている母親が来週にもタイに送還される見通しを明らかにしました。

今年6月に来日したタイ国籍の当時12歳の少女は、東京・文京区のマッサージ店で性的なサービスを強いられていたとみられ、店の経営者・細野正之被告(52)が児童福祉法違反などの罪で起訴されています。

少女を店に紹介した母親は渡航先の台湾で売春に関与したとして拘束されましたが、タイ警察の幹部は19日、記者団の取材に応じ、母親が来週にもタイに送還される見通しを明らかにしました。

タイ警察は母親が帰国した後に人身売買などの容疑で逮捕する方針です。

母親については警視庁もすでに逮捕状をとっていますが、タイ警察幹部は「日本との捜査協力を続けていく」としています。