「柳瀬さんの苦痛、施設を信頼して預けた遺族の精神的苦痛も計り知れない」裁判所が厳しく指摘

佐賀地裁・山田直之裁判長

12月17日の判決で佐賀地裁(山田直之裁判長)は結果の重大性について
「本件により一人の命が失われたという結果はいうまでもなく重大である」
とした上で
「安心して生活できるはずの介護施設において、守られるべき立場にあった柳瀬さん、守るべき立場の下津浦被告から暴行を受け、看護師が異変に気付くまでの間放置され、最終的に死に至ったのであるから、柳瀬さんの受けた苦痛はもちろんのこと、施設を信頼して預けた遺族の受けた精神的苦痛も計り知れないものといえ、この点は被害結果の重さを評価する上で考慮すべきである」
と厳しく指摘した。