神戸市で男性がエレベーターの乗り場から転落死したとみられる事故で、保守管理会社の担当者が安全装置が解除されているのを見落としていたことがわかりました。

 今年2月、神戸市中央区のビルのエレベーターのカゴが上下する空間の底で、医師の田中翔さん(当時31)が死亡しているのが見つかりました。

 捜査関係者によりますと、事故の前、保守管理を行う「三菱電機ビルソリューションズ」の担当者がエレベーターの安全装置を解除し扉が開いたままでもカゴが動く状態にしていたことが分かっていましたが、その後の捜査で、去年12月に行われた定期点検の際、別の担当者が「安全装置が解除された状態」になっているのを見落とし、会社に「異常なし」と報告していたということです。

 警察は業務上過失致死の疑いを視野に捜査しています。