夫の両手に皮下出血 助け求めるもSOSは届かず…
サウナ室に閉じ込められ、SOSも届かなかったのでしょうか。

必死に脱出を試みた形跡も見えてきました。捜査関係者への取材で、夫の政也さんの両手に皮下出血があったことがわかりました。外に懸命に助けを求めたとみられますが、ドアのガラスは熱や衝撃に強かったため割れることはなく、表面には“叩いたような跡”が残っていたということです。
夫婦の死因は不詳ですが、「焼死」または「高体温症」の可能性が高いとみられています。

一般的にサウナの室温は70度から90度が推奨されていますが、サウナで高体温症になった患者を診たことのある救命医は…

済生会横浜市東部病院 救急科 松本松圭 医師
「90度の温度で高湿度の環境だと、30分あったら体には相当なダメージがくると思う」
体の内部の体温があがり、「高体温症」のリスクが高まるといいます。
済生会横浜市東部病院 救急科 松本松圭 医師
「深部体温が40度を超えたら意識障害がまずきて、42度を超えると体の臓器障害が発生すると思います。もう元に戻らない脳の変化が起きて、死に至る」
「いつでも脱出できるっていう安全があるからこそサウナは楽しめるんですけど、今回、取っ手が取れて脱出できないっていうのは、非常に辛い話」
警視庁は業務上過失致死の疑いも視野に詳しく調べています。














