在庫抱える理由は「仕入れ値の高さ」その原因は夏の「集荷競争」

しかし、それから半年後の今は、倉庫に大量の新米が残る事態に。実は、「仕入れ値の高さ」がネックとなっているのです。

宮城商事・佐々木理恵さん:
「(2024年の品薄を経験し)うちもコメが集まらないと思った。うちもこのくらい(の金額を)出すという話をして。仕入れの価格が上がってしまっているので、売値の方もなかなか安くは出せない状況」

専門家は、2025年の夏に起きた「新米の集荷競争」が仕入れ値を高騰させたと指摘します。

宮城大学・大泉一貫名誉教授:
「2025年は高温障害や洪水、干ばつなどの自然災害で不作になるんじゃないかという予測が出ていた。2024年もお米が足りなかったということで、集荷業者は不安を抱えていた。それで結局業者さんたちの集荷競争が激しくなった。そのことによって(農家からの)買取価格が非常に高くなった」