「意識のない息子」を前に気づかされたこと
児島さんが生徒たちにした2つ目のお願いは、「ありがとう」「ごめん」の言葉や気持ちを大切な人に伝えることです。
これに気づいたのは、病院で「意識のない息子」に語りかけていたときでした。
(児島 早苗さん)
「(息子が入院中)面会10分、15分が1日に2回、3回です。会社を午後から行かせてもらったり、また会社を午前で早退させてもらって、息子に会いました」
「いろんなものを家から集めて持っていきました。息子が小さい時に大事にしてたものを、思い出の引き出しから見つけて、健くん、持ってきたよ。これいっつもご飯食べる時、寝る時、遊ぶ時手放さなかったね。許可もらったからベッドの横に置くよ」
「千羽鶴、学校で折ってくださったから持ってきたよ。許可もらったから下げとくよ。その次の2週間目です。息子の前に座ったとたん、息子を叱った時のことがよみがえってきました」














