日本経済の“勝ち筋”? 眠れるモノづくりの資産

小川彩佳キャスター:
力強い言葉の数々でした。「我々の技術・製品がないと世界が確実に止まる」という言葉もありました。

小説家・真山仁さん:
「日本のものづくりは終わった」とよく言いますが、話が大きすぎる。「復活」という言葉もすぐ使われますが、多分、ものづくりというだけで気が遠くなるほどいろいろな物を作っていると思います。日本では世界中のものを全部作っていると言ってもいい。

問題は、それが最初の目的としての役目を終えた後、どう利用していくかを考える企業とそのまましがみついてる企業とで差が出てしまうこと。

藤森祥平キャスター:
最新版のiPhoneでも日本の部品数は世界でも突出していますが、金額面で見ると全体の9%しかない。この辺りが世界に発信できない部分なのでしょうか。

真山仁さん:
結局は心臓部を作っていれば、たった1個でもとんでもない金額が取れますよね。
他と違うことをずっと新しく開発する技術が必要なことが一つ。もう一つは、これを自分たちのベースとしてキープしつつ、製品化までいくというところが今の日本はすごい弱くなっています。

小川キャスター:
アピールしていく、力を見せていくところまでいくと何が必要になるのでしょうか。

真山仁さん:
日本は言われたものを作るのが非常に上手です。ところが、逆に言うと言われないと作れない。
いろいろなもののニッチを探すことの“探す”ことが苦手ですが、結果的に何を持っているかが分かれば探せる。

だから、変わっていく社会のニーズに応えなくてはならないのに、昔のままのものづくりしか見ていないのではだめです。まだまだ底力はすごいと思います。自分の足元に何があるのかをちゃんと見てほしいです。

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<プロフィール>

真山仁さん
小説家 2004年「ハゲタカ」でデビュー
近著に政治家のリーダーシップを描いた「アラート」