「逝ってはアカン、生きるんや!死んだらアカン」

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トラックにはねられる事故から2週間が経ち、健仁さんは亡くなりました。

息を引き取る間際の息子の健仁さん、早苗さんの間に、ようやく2人きりの時間が生まれました。

(児島 早苗さん)【画像④】
「家族、親類、先生、看護師さん、後ろに下がってもらい、カーテンを閉め、脳を守るために低体温療法に耐え続けた息子の体を、自分の体で必死に温め続けました」

「愛し育てた息子の命を、消えさせるわけにはいきません」

『逝ってはアカン。生きるんや! 死んだらアカン。生きて!生きて…』

早苗さんは泣きながら、叫びながら、健仁さんの体を温めました。