1万人の第九まで、10日と迫ったこの日。

本番でタクトを振る、佐渡裕さんが、南相馬市を訪れました。

佐渡さん「この道を通ると思い出がいっぱい」


南相馬市は、佐渡さんにとってコンサートも開いたこともある思い出の地。

MJCアンサンブル・金子洋一代表「震災の時にはみんなここにこの地域の方々は避難していた。津波が予想より高くて」


佐渡さんは当時の状況を聞き、この地からも、歌声を届ける意味を改めて確認したのです。

この日、初めて会った佐渡さんとMJCのメンバー。

佐渡さん「突然、1万人の人がワァーと歓声を上げるみたいに始まりたい。南相馬市のみんなの声が主人公になるようにしたいので」



佐渡さんの指揮で、第九を歌います。

声を合わせるのは初めて。
音楽は、どんな時も人をつなげる。
そして、タクトに込める思いを、語り出す。

佐渡さん「人と人とがばらばらになってしまうような、戦争をしてしまうような世の中じゃいけない」


佐渡さん「だから、この1万人の第九、この時はみんなで歌を歌って、もっと心地よい世界にしようじゃないかという歌」