12月4日、世界中の人たちが声を合わせた「1万人の第九」。
今年で40回目を迎える世界最大規模の合唱コンサートに、福島県南相馬市の合唱団「MJCアンサンブル」が参加し、歌声を被災地に、そして世界に届けました。
この日、大阪城ホールは1万人のエネルギーに包まれました。

タクトを振るのは、世界的指揮者、佐渡裕。

それぞれが、万感の思いを胸に、声を重ねます。

佐渡裕さん「世界中のみなさんにきょうは届けたいと思います」
会場「声を合わせる私たちから立ち上がろう」
会場「歌って世界を変えていこう」
そして、このコンサートには、福島からも歌声を届けました。
南相馬市の合唱団「MJCアンサンブル」。

MJCアンサンブルは、東日本大震災で暗くなった街に、歌声で明かりを灯し続けてきました。
1万人の第九は、震災後、257回目のステージです。

彼女たちにとって第九は、特別な曲です。
MJCアンサンブル団長・大杉二葉さん「1曲の中に喜びとか悲しみとか歓喜の叫びとか、すべての大きな気持ちが詰まった曲」

第九は、止まった時間を進めてくれた、大切な曲でした。