脳に損傷を負うことで発症する高次脳機能障害の当事者や家族などが、自転車のヘルメット着用を街頭で呼びかけました。

15日は、「みやざき高次脳機能障がい家族会あかり」のメンバーなどおよそ20人が宮崎市で交通安全キャンペーンを行いました。

記憶力や注意力などがうまく働かなくなる高次脳機能障害は、病気や事故で脳を損傷することで発症するため、参加者たちは自転車に乗る際のヘルメット着用を街頭で訴えました。

(17歳の時に事故で発症した・橋本佳代子さん)「長い人生を幸せに生きていくためにも(高次脳機能障害を)防いでほしいなと思います」

(12歳の時に事故で発症した・安藤莉渚さん)「(高次脳機能障害は)ひと事だと思われる節があります。少しでも県民の皆さんたちに危機感を持ってほしいという思いがあります」

(19歳の時に事故で発症した・飛田洋平さん)「ヘルメットをかぶっていたら今違っていたと思うんですね人生が。ぜひ皆さんヘルメットをかぶっていただいて少しでも自分の身を守っていただければなと」

警察が今年6月に行った調査では、県内の自転車のヘルメット着用率は18.8%で、全国平均を下回っています。