財源不足額は526億円まで縮減も...
<平木省静岡県副知事>
「もう財政危機宣言というレベル」
2025年10月、臨時会見を開いた平木省副知事は来年度の当初予算編成にあたり、640億円の「財源不足」が生じていると発表しました。過去の大型投資や単独事業のツケが回る形となったのです。
これを受け、鈴木知事は「まずは知事である私や副知事などの特別職の職員が自らの給与を削減」と身を切る覚悟を表明。その後、各部局の見直しにより、財源不足額は526億円まで縮減されましたが、解消にはさらなる事業の見直しが求められています。こうした中...
歴代3知事が住んだ「知事公舎」売却へ

<植田麻瑚記者>
「危機的な財政状況を脱却するため、県はある施策に乗り出しました。それは、歴代の知事が生活してきた旧知事公舎の売却です」
県庁から歩いて20分ほどの閑静な住宅街にある旧知事公舎は、1988年に1億2000万円をかけて建てられました。これまでに斉藤滋与史元知事、石川嘉延元知事、そして川勝平太前知事と歴代3人の知事が生活してきました。
しかし、鈴木知事は「迎賓施設としての必要性がなくなった」として就任当初から民間の賃貸住宅に居住。厳しい財政状況を受け、誰も住んでいない知事公舎を売却することにしたのです。














