去年5月、山形県南陽市で発生した大規模な山火事について、現場付近で解体作業を行い火の粉を出して山に延焼させたとして、警察が市内に住む男性を書類送検する方針であることがわかりました。

去年5月、南陽市宮内の秋葉山で起きた火災は9日かけ鎮火し、過去10年で最大の規模となるおよそ122ヘクタールを焼きました。

関係者によりますと、出火前、市内に住む男性が農業用ビニールハウスを解体するため、火元付近で鉄パイプを切断するなどしていたということです。

男性はその後、下草についた火を足で消そうとしてけがをしていました。

関係者によりますと、警察は男性が行った解体作業で出た火花が山火事につながった可能性があるとして、当時の気象条件などを踏まえて実験をするなど調べを進めてきたということです。

その結果、警察は男性の作業が出火の原因になったと判断したとみられ、森林法違反の疑いで書類送検する方針であることがわかりました。

この山火事では、小屋2棟、トイレ1棟、ソーラー設備なども焼けたほか、一時、近隣住民148世帯410人に避難指示が出されました。