参道の屋台 15年ぶり出店者も

「かつての姿を復活させたい」という思いに賛同した10代から80代までの地域住民やボランティアが、準備を進めてきました。参道には、震災前、およそ30の屋台が立ち並んでいました。今回も、ほぼ同じ数の屋台が参道に並びます。その中には、震災前に出店していた屋台もあります。

15年ぶりの出店者「とっても嬉しかった。ここ数年ずっと気になっていて、宮司さんに電話したら復活と聞いて、出店が決まったので嬉しかった」

また、祭りのシンボルである茅で作った茶屋も復活。住民たちがかつての姿を再現しました。

茶屋を作った地域住民「やっぱりやってよかったな、みんな喜んでるよ」

茶屋では、そばやおでんを振る舞い、訪れた人たちは、身体を温めながら思い出話を楽しんでいました。

訪れた人「今から45年前にこの神社で結婚式をあげました。今日ここに来て炭が温かいのが昔こうだったなと思った」

雪が降る中での開催となった例大祭。これもかつての姿だったようです。

例大祭の実行委員・矢野淳さん「例大祭はやるとどこかは必ず天気が荒れるんだという15年前の話を聞いていたので『歓迎の雪』かなと思う」

矢野さんは、「自然に感謝する」という祭りの伝統を受け継ぎつつ、新たな形の祭りも作りたいと話します。

矢野さん「地域の伝統・伝説をまた現代に読み直して、飯舘村ならではの自然の向き合い方に触れられるような祭りになっていくと思う」

祭りの復活にあたっては、クラウドファンディングも行われ、260人あまりから、およそ430万円が集まったということです。