日本銀行長崎支店は、長崎県内の景気について「緩やかに回復している」と29か月連続で判断を据え置きました。

日銀長崎支店が発表した11月の金融経済概況によりますと、県内の景気は、全体として「緩やかに回復している」と29か月連続で、判断が据え置かれました。

項目別では、先月判断を引き下げた「住宅投資」が「弱めの動き」、3年ぶりに判断を引き上げた「設備投資」が「製造業を中心に増加している」とするなど、すべての項目で、先月の判断を維持しています。

一方、長崎市の生鮮食品を除く「消費者物価指数」は、前の年の同じ月と比べて3.6%の伸びとなっていて、全国平均の2.9%を上回っています。

日銀長崎支店は、先行きについて「人手不足の強まりや物価・賃金の上昇などが経済に与える影響を注視していく必要がある」としています。