中国国営系メディアが公開した“証拠”とは

さらに9日には、中国国営系メディアが「最近日本側が煽り立てている、いわゆる『レーダー照射問題』。一体真相はどうなのか証拠をお見せします」とSNSに投稿。

レーダー照射の数時間前に、中国側と海上自衛隊の護衛艦との間で行われた、無線のやりとりとされる音声を“証拠”として公開したのです。

中国軍とされる音声(中国国営系メディアのSNSより)
「中国海軍101艦だ。我々の艦隊は計画に沿って艦載機の飛行訓練を実施する」

自衛隊とされる音声(中国国営系メディアのSNSより)
「中国軍101艦へ。こちらは日本の116艦。メッセージを受け取った」

中国側は、小泉大臣が訓練について「事前の通報は確認していない」と述べていた点に反論。その後、小泉大臣は中国側から飛行訓練を開始する旨の連絡はあったとした上で…

小泉進次郎 防衛大臣(10日)
「どのような規模で、どのような空域において、訓練を行うのかという具体的な情報は自衛隊にもたらされておらず、危険の回避のために十分な情報がなかった」

あくまで問題の本質は中国側が約30分にわたって断続的にレーダー照射を行ったことだ、といいます。