日銀・植田総裁は「利上げ」の可能性を示唆
海外メディアが相次いで掲げた「日本売り」。円を売って、ドルを買う動きが加速、「円安」が続いています。こうした中、日銀の植田総裁は、12月にも利上げを行う可能性を示唆。

日本銀行 植田和男 総裁(1日)
「利上げの是非について適切に判断したい」
11月には、急速な円安を受け、片山財務大臣も「為替介入も当然考えられる」と市場を強くけん制。その一方で10日、アメリカでは景気を下支えしようと、中央銀行にあたるFRBが政策金利の引き下げを決定しました。
日米の金利差が縮小すると、相対的に円の価値が高まり、「円高」に向かうとの期待がありましたが、結局、効果はほとんど見られず。その理由を専門家は...

慶応義塾大学経済学部 土居丈朗 教授
「日銀は利上げをするとしても、いかんせん高市内閣が許してくれる範囲でしか利上げが認められないと足もとを見られている。高市政権が財政だけでなく、金融政策も拡張的にするという姿勢を持っているのではないかとみんな思っている」
円や国債など、厳しい「日本売り」が続く中、先日、高市総理自ら威勢良く呼びかけた日本への投資については...

慶応義塾大学経済学部 土居丈朗 教授
「経済成長は大事だし、経済成長のために役立つような財政政策もあると思うけど、日本売りは、その財政政策が将来の日本の経済成長を確実に高めるものだという手応えをみんな持っているわけではないことを意味している。総理大臣の言葉で呼びかけないと、日本に投資してもらえないという状況に追い込まれている」
「日本売り」をはばもうと、高市総理が訴えた「日本買い」。効果はどこまであるのでしょうか。














