「てっちゃん、ごめんね」裁判長の制止を振り切り謝罪も…信仰続ける母
山上徹也被告の裁判では、家族の壮絶な過去も明らかになった。父親は、山上被告が4歳のときに自殺。その後、母親は旧統一教会に入信した。
弁護側の証人として法廷に立ったが、その姿は遮蔽され、見えなかった。山上被告の兄で、重い病気がある長男のために献金を始めたと語った。

山上被告の母親
「命がなくなったら、いくらお金があってもどうしようもないと思いました。他の子どもたちに申し訳なかったんですけど、とにかくあの子の命を守りたいという思いでした」
夫の生命保険金や自宅の売却費など、総額約1億円を献金したという。
弁護士
「徹也さんがこのような事件を起こした原因をどう考えますか」
山上被告の母親
「私が加害者だと思います。本来の宗教をはき違えていました。献金を一生懸命すれば家庭が良くなるというのは、大変な間違いでした」
「旧統一教会に利用された」と話す一方で、現在も信仰は捨てていないという。
山上被告の母親
「神様のために本を読んだりして過ごしています」
弁護士
「脱会することはできませんか?」
山上被告の母親
「うーん。できれば、今の形でやらせてもらえたらいいなと思っています」
そして母親は尋問後、裁判長の制止を振り切って、山上被告にこう呼びかけた。

山上被告の母親
「徹也に本当に申し訳なかったと思います。てっちゃん、ごめんね」

MBS 清水貴太 記者
「この発言の後すぐに山上被告の表情を見ましたが、全く目を合わせていなかった。『無視・表情を変えず』と急いでメモをした。母親の証人尋問の間は、山上被告はずっと手元を見ている。どちらかというとイライラしている、そんな雰囲気を感じた」














