若者の転出に、湯崎英彦前知事は…

湯崎「若者の転出は、広島県の独特の課題ではなく、日本中の地方共通の課題です。地方で若者が転出超過していないところは東京、大阪、福岡くらいしかない。これは全国の課題です。特に今18歳人口がすごく減って、大学が入りやすくなって。そうすると、実は足元で起きているのは、関西の大学がものすごく営業をかけていて…広島の従来だったら県内の学校に行っていた子たちが関西にすごく今行っているんですよね。あと周辺県の子たちも広島の大学に来ていたのが、関西の大学に引っ張られているっていうのがあって、こういうところが、ちょっとこの3年、4年ぐらいも急激に…若い人の転出が増えてるっていう状況が起きてますね」
本名「そういう分析のもとにどうするか、どういう手を打つかといろんなやりあると思いますけれどもね」
湯崎「広島の若い人たちが、広島以外に出かけていって、そこでいろんな経験をするということ自体は素晴らしいことになると思うんですね。なので、やっぱり中長期的にそういう人たちが戻ってくる。いい仕事がある。それから、やっぱり広島好きだっていうね。そういうことを作っていくことが大事で。広島好きだっていうのは元々多いんですけど、だけど例えばよく分析をするとですね、小さい頃に家族でいろんな体験をしている。例えば自然体験みたいなことをしていると、広島に戻ってくるっていうことが多いんですよね。だからそういう体験をやっぱりしっかりと皆さんにしてもらうとかね。ということが大事じゃないかなと」
本名「湯崎さん、そもそも知事選に出られる前は、通信関係の企業の社長さんでしたね。まさか県政に携わるとは思ってなかったのでは?」
湯崎「会社を辞めるまでは全く考えてなかったですね。正直、就任した頃は道州制の話も盛り上がっていて、自民党も道州制を作ろうとしていた。2期くらいで実現するかと思ったけど、あっという間に議論がしぼんでしまった。その後、2期やって3期やってコロナもあり、投げ出すわけにもいかず…。もう1期続けて。で、改めて16年という長さを感じたのでね」
本名「次はどのような道を歩まれるんですか」














