12日午前11時44分ごろ、岩手県内で震度4を観測する地震がありました。
この地震で、岩手県沿岸を含む北海道から宮城県の太平洋沿岸に一時津波注意報が発表されました。

地震があったのは12日午前11時44分ごろで、震源は青森県東方沖で、震源の深さは17キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.9に更新されました。

この地震で盛岡市、二戸市、八幡平市、滝沢市、奥州市、軽米町、一戸町、岩手町、矢巾町、金ケ崎町で震度4。それ以外の広い範囲で震度3を観測するなどしました。
この地震により岩手県沿岸部をはじめ、北海道から宮城県までの広い範囲に一時津波注意報が出されました。

これまでに北海道えりも町と八戸市で20センチの津波を観測しましたが、県内で津波の観測はなく津波注意報は午後2時すぎに解除されました。
一時、県内の沿岸11市町村には避難指示が発令されました。

陸前高田市コミュニティーホールには、海沿いの事業所からまとまって避難してきた従業員の姿も見られました。

(避難した人は)
「海の近くで仕事をしているので、やっぱりこういったことが続くと、気を付けなければけないなと思いますね」

釜石市の釜石小学校には保護者が車で子供を迎えに来る様子がみられました。
保護者からは不安の声が聞かれました。

(保護者は)
「いつ来るか分からない状況が続く中で、生活だったり、仕事だったり、子ども達の学校もありますし、なかなかそういうところを考えると気が抜けないなと」
現在、県内に出されていた避難指示はすべて解除されています。

午後に会見した盛岡地方気象台は、今回の地震について最大震度6強を観測した8日に発生した地震の活動域で発生したと明らかにしました。
さらに、今回の地震はモーメントマグニチュードが6.6で後発地震の対象にはならないということです。
盛岡地方気象台では、引き続き後発地震の発生に注意が必要と呼びかけました。

岩手県内23市町村には北海道・三陸沖後発地震注意情報が発表されています。














