80歳の剣士・木村嘉靖さん

この夏、新潟県内で“初めて”の偉業を達成した80歳の剣士がいます。
そして偉業を手にしてもなお、さらなる高みを目指し挑戦を続けているのです。
その原動力は、102歳まで竹刀を握り続けた亡き師匠の言葉でした。

どんな相手にも動じずに、ぶれない体幹と剣さばきで鋭い技を繰り出す木村嘉靖さんは、2025年8月に、剣道の最高段位である『8段』に昇段しました。
全日本剣道連盟によりますと、80代で8段に昇段したのは全国で4人目、新潟県内では初めてという偉業です。

木村さんが挑んだ8段審査は、合格したのは860人中9人という狭き門。
合格率はわずか1%です。

木村さんが8段審査に初めて挑戦したのは68歳のとき。
今年で最後にしようと挑んだ、12回目で掴んだ最高段位でした。

「12年、12回の挑戦で合格でしたので、驚きとともに嬉しさがあったということですね」