天井板が崩落した笹子トンネルの事故現場

現場で一体何があったのか。どのような点検方法をしていたのか。なぜ姉たちが死ななければならなかったのか。

愛さんはずっと問い続けてきたといいます。

しかし…

「『点検方法は、自分たちはこれで合っていると思っていた』『やってしまったことは申し訳ないと思っている』と、ただ頭を下げるだけ」

愛さんが納得する答えではありませんでした。

「私達はもう皆さんを責めることはできないし司法で裁くこともできないし、誰かを責めたいというつもりがあるわけではありません」

この事故を巡っては、民事裁判が行われ、刑事事件として捜査が行われました。

【続く】「1人1人の意識が低いがために、人の命を奪うということがある」死者9人の笹子トンネル事故 出てきた"新資料" と遺族の妹が問い続ける中日本高速道路の姿勢【天井板崩落事故の遺族の訴え 前編・中編・後編の中編】