なめない、触らないことが、改善への近道

「なめまわし皮膚炎」は、乾燥した唇を潤そうと繰り返しなめることで、赤みが生じたり、唇がひび割れたりするもので、主に、幼児から小学校低学年までにみられるといいます。

北の森そごう皮ふ科 十河香奈医師
「唇自体は粘膜の延長線上にあるので、いわゆる角質層がないんですよね。なのでより乾燥しやすい。冬場は暖房をつけたり、気温自体が下がって冷たい風が当たったりするので、患者さんが増える傾向があると思います」

治療としては、ステロイド外用薬などといった保湿剤を、1日2~3回、2週間ほど塗り続けます。

しかし、完全に治るまで時間がかかるケースが多いといいます。

北の森そごう皮ふ科 十河香奈医師
「お子さんなのでどうしても『なめちゃだめだよ』って言っても、ついついなめてしまう。その悪循環を繰り返してしまう形になることが多いです」

食事や歯みがきなどでさまざまな刺激が加わるほか、塗り薬の違和感からなめとってしまうことも。

子どもに納得してもらい、なめない、触らないことが、改善への近道です。

北の森そごう皮ふ科 十河香奈医師
「どうしても乾いてヒリヒリするから潤したくてなめてしまうので。なめそうになったらワセリンをちょっと足して塗ってあげるとか、ちょっと外から潤いを足してあげるっていうことをしてあげるといいかなと思います」