徳川家康を祀っている「松山神社」がかつて呼ばれていた「東照宮」から名前をとって、「松山東照宮」に名称を変更しました。

愛媛県松山市祝谷東町の「松山神社」は、江戸時代末期の1865年、徳川家康を祀るため松山藩主、松平勝成によって建てられ、「東照宮」として親しまれていました。

神社の社殿は、静岡県にある久能山東照宮にならい壮麗な権現造りで建てられているほか、徳川家の「三つ葉葵」の家紋がデザインされていて、創建当時の姿のまま残されています。

その後、明治時代に入り、明治政府の方針から「東照宮」を名乗ることが難しくなり、菅原道真を祀っている近くの神社と合祀した際、「松山神社」と改められていました。

しかし、神社によりますと、徳川家康への歴代藩主の思いなどを踏まえ、かつて呼ばれていた「東照宮」から名前をとって、「松山東照宮」に名称を変更しました。

(松山東照宮 正岡一男 宮司)
「愛媛県には東照宮はここに一社だけ。自分の地域に東照宮があるということを誇りに思って皆さんから慕われ尊敬される神社になっていただければ」