砂田さんは、いちき串木野市に2014年に開館した薩摩藩英国留学生記念館の総合プロデュースも務めました。

(羽島史跡顕彰会・川口勝則さん)「(記念館建設に向けて)砂田さんが地域の思いをまとめ上げて、構想を練り上げた。本当に惜しい人材なくした。こんな素晴らしい人を」

のちに世界文化遺産となる尚古集成館の改修も手掛けた砂田さん。関係者は、世界遺産登録に果たした役割は大きかったと語ります。

(尚古集成館・田村省三 元館長)「彼は考古学と民俗学をやっていた。とにかく深く深く入っていく人、物事に対して。(登録の)ひとつの大きなきっかけになった彼の著作、九州各地の産業遺産をどのようなストーリーで組み立てるかというところから始まった。この本と彼が九州各地を歩いたことは、世界遺産に向けての大きな一歩だった」(※著書「九州遺産」2005年)