仙台市内の公園などで車止めポールを盗んだ罪に問われている無職の男の初公判が11日、仙台地方裁判所で開かれ、男は起訴内容を認めました。検察側は冒頭陳述で、病気で減った収入の補填のため犯行に及んだと指摘しました。

窃盗の罪に問われているのは、仙台市青葉区台原3丁目の無職の男(58)です。

起訴状などによりますと、男は2025年8月13日、仙台市宮城野区の「仙台市鶴ケ谷温水プール」や「燕沢三丁目公園」に設置された車止めポール、あわせて3本合計12万2000円相当を盗んだ罪に問われています。仙台市の調査によりますと、2025年6月から9月中旬までに、市内52の公園で、車止めポール合わせて136本が盗まれ、被害総額はおよそ820万円に上ることが明らかになっています。

11日、仙台地裁で開かれた初公判で男は「間違いありません」と述べ起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で「病気で減った収入の補填のため繰り返しステンレス製のポールを盗み売却していた」などと指摘しました。

次回の公判は1月28日に開かれ、ほかにもポールを盗んだとして追起訴された窃盗罪の審理が行われます。