静岡県牧之原市議会の11月定例会で、議会が竜巻被害に関連する一般質問を行わない方針を取り決めていたことが分かりました。
代わりに、12月11日に全議員が参加する協議会で、市側に対する質疑の場を設けるとしています。

9月の台風15号で国内最大級の竜巻被害に見舞われた牧之原市。
12月10日から市議会の一般質問が始まりました。

竜巻で被災して以降、初となる論戦の舞台として注目されましたが、竜巻関連の質問はありませんでした。
実は、一般質問に先立ち市議会の議長名で「議会全体で当局への質疑の場を設けますので、個々の議員での一般質問は行わないようお願いします」と、すべての市議に対し通知があったのです。

<牧之原市議会 原口康之 議長>
「質問を控えようと言ったこと自体は事実。議会全体で取り組んできた部分がありますので。一般質問をやめるにあたって、別の場所、集中審議の場を設けるという部分(の情報発信)がかなり欠けていた。その中で、こちらの議会全体の意向とは違う部分が市民の皆さんに伝わってしまった」

一方で、市長はー。

<牧之原市 杉本基久雄市長>
「当局側からですね、そういった要請はしていない。我々としたらやっていただいて全く構いませんし。(一般質問は)録画もされて、ビデオで配信されるので、あるいは議事録も残るので、やっていただいても良かったかなとは思いますね」

市議会は12月11日に臨時の全員協議会を開き、杉本市長や市の幹部を迎えて竜巻関連の集中審議を実施する方針で、市民も傍聴ができるということです。