支えてくれた両親
渡邉利典さん:「運動能力は全くゼロに等しいぐらいになってしまった。皮膚がただれてしまって、それにクリームを塗ってくれたのが父や母だった。筋肉も全くないので崩れないように毎日マッサージしてくれた姿が今でも脳裏にあります」

父は目に障害があり、渡邉さんが仙台に戻ろうと思ったのは、そばで支えたいという思いもありました。
渡邉利典さん:「一緒にスーパーの中を歩いたとき、(父が)小さな子どもにぶつかってしまったんです。ばんと。その瞬間を見たときに私は自分がお世話になったからこそ、父のことを今後見ていきたいという思いもありました」

2016年の箱根駅伝で優勝のゴールテープを切った直後、父からかけられた言葉が今でも忘れられないと話します。
渡邉利典さん:「『いいものを見せてもらったな』って言われたんです。目の不自由な父がそう言ってくれた。その言葉がすごく記憶にあって。この会社を作った意味は、もっといいものを見せてあげたいという思いがあります。箱根駅伝を超えるほどの、大注目を父に見せたいと思っています」













