1970年代初頭、日本の進むべき国土の姿を大きく描き直そうとした構想があります。田中角栄の「日本列島改造論」。田中角栄元首相は日本をどのように改造したいと考えていたのでしょうか。※一部敬称略(アーカイブマネジメント部 疋田 智)
高度成長の最末期に
高度経済成長のただ中で、東京など大都市には人口が集中し、住宅難、交通渋滞、大気汚染といった深刻な都市問題が表面化していました。
一方、地方では人口流出が続き、過疎化が急速に進んでいました。こうした「過密」と「過疎」の二重苦に対し、角栄は国土全体をもう一度設計し直そうとしたのです。














