8日に震度6強の地震があった青森県八戸市では、高架下の橋脚が大きく破損したため、JR八戸線は運休が続いています。また、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の発表で観光への影響が広がっています。
JNN取材団 後藤舜 アナウンサー
「JR八戸線本八戸駅〜小中野駅間の高架橋前です。地震の影響で高架橋の橋脚の上部のコンクリートが大きく剥がれ落ち、中の鉄筋がむき出しの状態になっています。その上にある欄干のコンクリートも落ちていて、すき間ができている状態です」
「現在、高架下では、JRや工事の関係者が集まって作業を行っています。この時間(午後4時30分頃)は、重機を使って橋脚の根元部分にある土を掘り起こし、今後、調査を進めていくということです。現時点で被害箇所は20か所に及ぶということです」
「この影響もあり、JR八戸線は八戸駅〜久慈駅の間で運転を見合わせていて、再開の目途はたっていません。この周囲は住宅地ということもあり、高架橋の前の道路は交通量が多くなっています。高架下の道路は規制線がはられ、通行止めとなっています」
「通勤・通学での利用者も多い八戸線。近隣住民に話を伺うと、『車がないため、買い物でこの路線を使っている』また、『年末年始で帰省シーズンに孫が帰ってくるときにこの路線を使うため、早めの復旧を望んでいる』といった声もきかれました」
JNN取材団 白川舞 アナウンサー
「地震の影響で数十mにもわたって地面が大きく裂けています。近くを見てみると、内部の砂利が見えている状態です」
八戸港では、ターミナルの敷地内の地面に亀裂と段差が生じていて、約500本のコンテナが移動できない状態になっています。
“災害の爪痕”が色濃く残るなか、徐々に日常生活を取り戻しはじめています。
JNN取材団 藤井響樹 アナウンサー
「八戸市の中学校では、きょうから登校が再開されましたが北海道・三陸沖後発地震注意情報が発表されていることから、地震に気を付けながらの生活がはじまります」
臨時休校となっていた市内の小中学校は、ほとんどが10日に再開しました。
一方で観光への影響は続いています。 繁華街の飲食店では、被害が出た建物や内部の片付けに追われています。さらに、今後1週間は震度6強クラスの地震が起こる可能性が平常時よりも高まっていることから、別の懸念も出ています。
イサバのかっちゃの店 肴町のらぷらざ亭 小笠原美千代さん
Q.キャンセルが相次ぐのは?
「3・11以来です」
「にぎわいが戻ると思います。がんばりますので」
また、宮下知事は10日の災害対策本部会議で、16日まで現在の体制を維持することを決めました。
青森県 宮下宗一郎 知事
「後発地震情報。引き続き警戒が必要な状況だと思う。この備えを万全にしていただきたい。少なくとも16日まで、本部の体制を維持し、24時間即応できるように」
JNNのまとめでは、今回の地震によるけが人は青森・北海道・岩手であわせて52人となっています。














