寒さが本格化する中、注意が必要なのが、急激な温度変化で体に異常をきたす「ヒートショック」です。対策を取材しました。
愛媛県松山市内の老人保健施設です。
こちらでは、およそ100人の高齢者が日々、入浴していて、「ヒートショック」を防ぐため様々な対策を行っています。
(ミネルワ 看護師長・吉澤里美さん)
「常に温度差がないような環境を作っている。脱衣所も暖かくして、裸になっても利用者が寒いと思うことがないような環境設定をしている」
対策は温度設定のほかにも…
(ミネルワ 看護師長・吉澤里美さん)
「寒さに耐えられる体を作りましょうというところも目指しています。週に3回のリハビリを行い、しっかり体を動かすことや、管理栄養士の指導のもと、栄養バランスのいい食事をとるなど体作りも欠かせません」
そもそもヒートショックとは、急な温度変化による血圧の急激な変動で体に異常をきたすもの。
暖かい室内から寒い脱衣所や浴室に行くと血管が縮んで血圧が一気に上昇。
その後、熱い湯に浸かると血管が広がり、血圧が低下します。
厚生労働省の調査によりますと、全国で去年1年間に家の浴室で溺れて亡くなった人は・・・
その上で自宅でも大切なこととは…
(ミネルワ 看護師長・吉澤里美さん)
「温度管理だと思います。部屋の中の温度を熱すぎない寒すぎない温度管理にすることと部屋全体。廊下もそうだしお風呂場もそう、温度差をなくしてあげること」
特に一人暮らしの高齢者の場合、発見が遅れてしまうケースもあるため、注意が必要です。
注目の記事
東日本大震災の2日前にM7.3の地震「その時に呼びかけていれば...」反省踏まえ運用スタート『北海道・三陸沖後発地震注意情報』 私たちは何をすべき?【災害担当記者が解説】

【震度6強の地震】初の「後発地震注意情報」を発表 「最悪のケースは3.11」 今後1週間をどう備える?【news23】

夢のマイホーム建たぬまま...住宅メーカーが"突然破産" 残ったのは2000万円超のローン返済「生活が成り立たない。想像を絶するつらさ」

水、食料、ガソリン、連絡手段…「1週間の防災対応」でやるべき備え 北海道・三陸沖後発地震注意情報が発表、去年の「南海トラフ臨時情報」発表時から学ぶ対応

災害用の備蓄品「何日分必要か」実例を紹介 4人家族「飲み水だけで84リットル」他に何が必要か

「下着が触れるだけでびりびり」帯状疱疹の恐怖 65歳以上に予防接種開始される どんな人が対象なのか?その費用は…?









