藤嶋健人の2025年を振り返る

「シーズン終盤でCSに出られるか出られないかという緊張感のある中で試合をできていることが本当に光栄ですし。1試合1試合負けられない試合が続くので、任されたところは責任を持って精一杯頑張りたいと思います」とシーズン終盤に充実感に満ち溢れていた藤嶋投手は今季も様々な試合展開でマウンドを託されてきた。

まさに竜が誇る“ブルペンの便利屋”として、その真骨頂を見せたのが7月11日の広島東洋カープ戦。9回1点リードの場面は実に2年ぶりとなるセーブシチュエーションだったが見事にチームを勝利に導いた。

守護神の松山晋也投手が疲労骨折で離脱し、代役の清水達也投手も登板過多を考慮されての抜擢。この試合後の井上一樹監督が「(清水の)次に心臓に毛が生えているのは誰かと、そこで藤嶋をというなかで。堂々と良い仕事をしてくれましたね」と讃えていた。結果としてチームのクライマックスシリーズ進出は叶わなかったものの、藤嶋投手は60試合に登板して防御率3.25。23ホールドはキャリアハイをマークした。