日中関係の緊張が続く中、大阪や神戸と中国・上海を結ぶ国際フェリーの運航会社が当面、旅客サービスを中断すると発表しました。

大阪や神戸と中国・上海を結ぶ「鑑真号」を運航する日中国際フェリーは8日、旅客サービスを当面中断すると発表しました。

中国の運航会社から日中間の渡航の安全が確保できないと申し入れがあったとしていて、高市総理の台湾有事をめぐる発言で中国政府が日本への渡航自粛を呼びかけたことが影響したとみられます。

再開の時期については未定だということです。

「鑑真号」は1985年に、日中間で戦後初めての海の定期便として運航が始まりました。その後、新型コロナウイルスの影響で旅客サービスは一時中断し、今年6月、5年半ぶりに再開されたばかりでした。