「めぐみちゃんどこにいるの」と言えなかった日々

横田めぐみさん

めぐみさんが拉致されたその日、大規模な新潟県警による捜索が行われた。
逆探知装置がつけられ、警察官が制服、私服で家に出入りした。
無言電話、いたずら電話、脅迫電話。

拓也さんと双子の弟・哲也さんは当時9歳。
両親から「あなた達はもう寝なさい」と言われて寝て、朝起きてもめぐみさんはいない。
「あなた達は小学校に行きなさい」と言われて帰ってきてもめぐみさんはいない。
また寝て、朝起きてもめぐみさんはいない。

横田拓也さん
「私は今48年間めぐみを助けるために戦い続けてますけども、その1週間10日ぐらいが本当に今でも1番苦しかった時です」

当時はまだ拉致ということが分からなかった。
単純にめぐみさんがいないということしか分からなかった。