福島県浪江町の帰還困難区域、南津島に伝わる田植踊りが、11月、全国民俗芸能大会で披露されました。保存会の活動に学生が加わるようになって3年あまり。民俗芸能の最高峰の舞台に臨んだメンバーたちの2日間を追いました。
11月21日、田植踊りで神様が入るとされる社壇が、バスに積み込まれました。田植踊りの道具とともに、 バスに乗り込んだ南津島郷土芸術保存会の会員と東北学院大学の学生たち。 目的地は、東京の日本青年館です。

南津島郷土芸術保存会・三瓶専次郎会長「これまで練習した成果を十二分に発揮できるように、そして、あまり緊張しないように、リラックスした気持ちで踊りに臨んでいただきたいと思います」
この翌日、メンバーたちは、民俗芸能における最高峰の舞台、全国民俗芸能大会に出演します。
20年前にも、同じ大会に出演した南津島の田植踊り。 同じ団体が2度選ばれるのは、珍しいといいます。原発事故の後も、保存会が熱心な活動を続けている点や、若い人が継承に力を尽くしている点などが評価されました。
20年前も参加した保存会の会長、三瓶専次郎さん。この日を待ちわびていました。
三瓶専次郎さん「1年間、きょうの日を…練習しながら、どういうふうに持っていくのかわからなかったけど、何とかここまでこぎつけたということです。きのうはなかなか寝付けなかったけどね。朝4時に起きて、道具の確認をしました」














