「拉致の真逆にあるもの」 平和・人権・自由という見えない恩恵

横田拓也さん

横田拓也さんはまず、拉致という言葉の対極にあるものは何かと問いかけた。

横田拓也さん
「それは平和とか人権とか自由というものです。私たちは普段この平和・人権・自由というものはほぼ何の意識もせずに恩恵を受けているんじゃないかなと思います」

服や目の前のマイクに触れても分からない。
見えないものによって、私たちは人間らしく、家族の姿を保ちながら平穏な日常を送れている。
その真逆にあるのが、理不尽な人権侵害である拉致問題だと拓也さんは強調した。

横田拓也さん
「これから話をする内容というのは、横田家の話で言うと48年前という大変遠い昔の話ではありますけども、歴史の話をしているわけではないということです。現在進行形の人権侵害問題であるということを是非改めて分かって耳を傾けて欲しいと思っています」

そして、これは「横田さんの家の辛い話」ではなく、我が事として、自分だったら、自分の家族だったらどう受け止めるのかという視点で聞いてほしいと語った。