メジャーで戦うポイントは“前”の打球

Q.子どもたちと交流して、野球を好きになってくれるかなという予感だったり、感触だったりは?

イチロー:うまくできる、今までできなかったことができる、その感触を味わってほしい。いずれ野球という競技に興味を持ってもらう、そのきっかけになったら凄く嬉しいです。

Q.イチローさん自身も若い世代と触れ合うことで何か刺激を受けたりってありますよね。

イチロー:若い世代にもほどがあるけどね、今日は(笑)単純にかわいい、楽しそうにしている表情を見たら僕も幸せな気持ちになる。

イベントで子どもと交流するイチローさん

Q.メジャーリーグと子どもたちの未来について。イチローさんはかねてから、日本人メジャーリーガーに野手が少ないとおっしゃってますよね。今回村上選手、岡本選手と野手がメジャーリーグに挑戦します。

イチロー:最高のバッターの2人でしょう、日本で。それがDHじゃなくて、野手として毎日見られる。やっぱり守備も見たい。すごく楽しみにしてます。

Q.イチローさんは外野手ですけれども、戦っていくためにメジャーでどんなことが必要になってくると思いますか。

イチロー:サードは“前”でしょうね。前の打球で下から投げられるか。体勢を立て直して、じゃなくて、片手でいける。右でベアハンド(素手)で捕って、強い球が投げられるかどうか。こいつ弱いと思うともうそこを一気に攻められる。なかなかそれは、大変なことだと思うんですけど、アメリカでプレーしてる選手はマイナーの選手はみんなできますからね。サードは結構それがポイントだと思いますね。

イチローさん