病弱だった幼少期 家庭の事情
(鬼頭さん)
「運動会が一番楽しかった。走ったり飛んだりはできないから、パン食い競争をした」

1年生の鬼頭さん85歳。学ぶ喜びそのものを求めて、この夜間中学に入りました。
病弱だったことや家庭の事情で、中学を卒業できないままだった鬼頭さん。長年工場で働きましたが、定年を迎え、子どもも独立した後「学び直したい」という強い思いが。
(鬼頭さん)
「体が弱いこともあって、(学校に)行っては休む。次学校に行っても何を言っているかわからないことが続いた。もう一度チャンスがあるなら挑戦しようと思った」
80代半ばにしてつかんだ人生再挑戦のチャンス。なごやか中学校の開校を聞いて、迷わず門を叩きました。

(鬼頭さん)
「(夜間中学は)なくてはならない存在になってきた。わからないことが少しでもわかるようになると楽しい」
今は、学ぶことが生きる張り合いです。














