東日本大震災が発生した2011年当時、新沼さんは中学3年生。

市の内陸部に位置する日頃市町は直接的な被害はほとんどありませんでしたが、大船渡町にあった新沼さんの母親の実家が津波により流失。

子どもの頃よく遊びに行った思い出が残る街並みは、一瞬で失われました。

(新沼さん)
「もう・・・どうしようもないなって思いました。無くなったんだなっていう事実を受け入れるしかなかったですね」

進学や就職のため、一度は大船渡を離れた新沼さんでしたが、ふるさとを思う気持ちは変わらなかったといいます。

(新沼さん)
「若い世代が、地元を盛り上げる活動に関わるきっかけがなかなか無いと思ったので、自分事として参加しやすい機会を作ろうと考えました」