長崎県内で今年、労災による死亡者が前の年の2倍に増えているのを受け、8日に諫早市の工事現場で長崎労働局などによる安全パトロールが行われました。

「ただいまより安全パトロールを実施します。よろしくお願いします」

安全パトロールは諫早市の本明川ダム建設工事現場で行われました。パトロールには長崎労働局と諫早労働基準監督署、それに国土交通省の職員らが参加。現場で高い所にいる作業員が墜落防止の安全帯を着用しているか、重機と作業員の間に十分なスペースがとられているかなどを確認していました。

県内では今年10月末までに12人が労働災害で死亡していて、前の年の同じ時期と比べて2倍に増加しています。

長崎労働局・倉永圭介局長「まずは経営トップの関与が一番大事だと思っています。その関与のもとに現場の皆さん一丸となって基本を徹底して業務をこなしていくということが大事だと思っています」

年末年始のあわただしさで労働災害の発生が懸念されるこの時期。長崎労働局では安全パトロールがさらなる労働災害の防止と気運の醸成につながればとしています。














