宮下県政のエネルギー政策で、大きな方針の表明となります。次世代のエネルギーとされる核融合発電について、宮下宗一郎青森県知事は、技術的な実証などをする「原型炉(げんけいろ)」を六ヶ所村へ誘致することを決めました。
※宮下宗一郎知事
「エネルギーを制する国が世界を制すると思う。実証をどこの国が1番早くやるか自体は国際競争の中で大事。青森県がそこに手を挙げたのは国としても大きく前向きに捉えていただけると思う」
宮下知事は8日会見を開き、核融合発電について新たな取り組みを発表しました。核融合発電は、水素などの原子核を融合したさいに出るエネルギーを発電に利用するものです。青森県内では六ヶ所村に研究センターが整備され、核融合の研究専用としては世界トップレベルのスーパーコンピューターを運用してきました。こうした中、11月には政府が2030年代の核融合の発電実証を目指し、研究開発を支援することを決めました。これを受け、宮下知事は技術的な実証などをする「原型炉」について、六ヶ所村のむつ小川原開発地域へ誘致し、青森県の未来を切りひらく成長戦略にするとしています。
※宮下宗一郎知事
「単に原型炉を作るだけでなく、拠点形成として、日本の産業クラスターの拠点になれるように取り組んでいくこと、さらには県内各地にこの拠点を作っていく」
宮下知事は12月13日からフランスに出張し、核融合発電に関する国際的な委員会に出席するほか、現地で建設されている実験炉を視察する予定です。














